実行委員会と主なスタッフご紹介

主な協力団体や主要スタッフ、実行委員が集まり、拡大レベルで開催された第1回実行委員会。
2002.12.21 市民会館会議室にて。
文芸スタッフ 
●28曲の作曲を終えて
 今回、このミュージカルのために、多くの曲を書きました。元気な子どもたちの歌、白鳥のラブソング、カラス軍団の激しいダンスナンバー、楽しい曲もあれば、悲しい曲もありますし、ポップス、ロック、クラシック調もあればファンクやヒップホップもあります。
 この物語の中で私は、人を思いやる優しい気持ち、押えきれない悲しみ、ワクワクと胸おどる好奇心、やり場の無い怒りと苛立ちなど、登場人物の心の動きを、一つひとつ五線譜の上に写し取っていきました。 
 ご覧くださった皆さんの帰り道で、このミュージカルの曲がふと流れ出たとすれば、それに勝る喜びはありません。それは、本当の意味で曲に命が吹き込まれたと言えるからです。
 我孫子市に移り住んで、3度目の夏を迎えました。このミュージカルを通して、多くの人たちと知りあう事ができ、私自身もこの物語の白鳥たちのように、見ず知らずだった我孫子の地で、「仲間」として受け入れられたような気がします。
 私の幼い子どもたちにとって、生涯の「ふるさと」となるであろうこの街が、誰にとってもまた「大切な場所」であり続けることを、願ってやみません。
作曲・音楽監督
丹保 剛さん
《プロフィール》作曲家。茨城県立岩井高校卒業と同時に渡米し、ブルックリン音学院で作曲を学ぶ。86年に帰国して音楽家の林智行氏に師事、作/編曲法について学ぶ。TV番組を中心に、プロモーション・ビデオ、環境音楽、舞台からCD-ROMまで、メディアに関わる音楽製作を幅広く手がけ、アレンジャー、音楽プロデューサーとしても活動。我孫子市中峠在住。
作詞/宇内悦子さん 《プロフィール》作詞家。山口県立大学学生歌、熊本県立大学歌、兵庫県篠山市歌、政党自由連合党歌など、全国を対象に公募された作詞に1位で選定されました。92年北海道「北の賛歌コンクール」作詞入選。99年文化庁ミュージカル『黒姫物語』の全曲作詞を担当。我孫子市青山台在住。
編曲/梅原めぐみさん 《プロフィール》編曲家。東京コンセルヴァトアール尚美・音楽総合学科を卒業。学費免除特待生で、学内オリジナル作品コンテストにて優勝。また、オリジナル作品を作り続ける一方、映像と音楽の融合として映画音楽や劇音楽の制作にも取り組む。作曲及び編曲を栗山和樹氏・関根寛氏に師事。東京・江戸川区在住。
●眠っていた記憶
   鬼灯(ホオズキ)の赤い色を見ていたら、子供の頃鬼灯を口にした時の苦さ、心配そうに私の顔を覗き込んだ従妹の姉さんの顔が鮮明に思い出されました…心の奥深い部分に眠っている記憶、せつなさ、ためらい、ときめき、他人の息づかい、そして、自然のざわめき。この芝居を通し、そんな感情を観る人の心に呼び覚ましたい。
 お金さえ出せば何でも手に入ると錯覚し、デジタルに合理的にといった生活は傲慢で自分自身すら見失ってしまいそうになる。そこへいくと芝居の稽古はアナログで、台本を通し、相手役と交流し接触し初めて自らの姿を発見していく。ここで今この自分が、この声を出し、歌っているんだと。まだ永久歯が生えていない子供も、もう失ってしまった老人も渾然一体となり作品を作り上げていく―この作品に内在する「共生への願い」という重いテーマに向かって。200人の出演者の熱い姿が、大きな力となり観客の胸に鬼灯のような灯りを灯すことを願います。
演出/長沢けい子さん 《プロフィール》演出家。東京・水道橋に稽古場を持つ劇団「朝の会」主宰。97年まで東京アニメーター学院の声優科講師を担当。日本演出者協会より、あびこ市民ミュージカルの演出へ推薦。夫・塚田一彦さんも劇作・演出家で、長沢さんを補佐して演技指導・演出補として、夫婦でスケジュール調整し、担当いただく。
振付/
高橋美代子さん
《プロフィール》振付家。高橋美代子創作バレエ研究所主宰。我孫子市文化連盟会長。我孫子市栄在住。
振付/
藤原まなみさん
《プロフィール》振付家。MANAMIジャズダンススタジオ主宰。我孫子市日秀在住。
振付/
大西裕貴子さん
《プロフィール》振付家。Y.Oダンススタジオ主宰。我孫子市白山在住。
オーケストラ指揮/
後藤 忠之さん
《プロフィール》大学では法律を学んだが、後に音楽に転向。イギリスに渡り、ロンドンにおいて、イギリス室内管弦楽団首席クラリネット奏者シーア・キング、アンドリュー・ウェブスター、チェリスト、パブロ・カザルスの愛弟子であったジョン・フランカの下で薫陶を受ける。帰国後、指揮を山岡重信に師事している。
 我孫子市においては、1999年に我孫子吹奏楽団第4代常任指揮者に就任し、現在もその職にある。

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