バレンタイン・ドリーム
必要なキャスト
はカレンツァ家(原作ではモンタギュー家)  はパルミア家(原作ではキャピュレット家)
ベルノ…カレンツァ家の息子で、明るく元気な16歳、剣の腕も立つ。原作ではロミオ。歌はソロ、デュエットともに多く、ダンスも必要。

ボレッシオ…パルミア家と敵対するカレンツァ家の当主で、ベルノの父親。「両家の争い」やフィナーレで、ソロを2曲担当する。

フロレンス…カレンツァ家当主・ボレッシオの妻でベルノの母親。嘆きの詠唱やフィナーレで2曲を担当する。

レバンテ…ベルノの従兄弟。原作ではマキューシオ。カレンツァ家の若者グループのリーダー役。M13決闘でソロを担当する。剣の腕も立つが、決闘を止めに入ったベルノに気をとられたすきに、フェラーダに不覚をとる。

ボルミオ(ベルノの従兄弟。原作ではベンヴォーリオ)

カレンツァ家の若者たち

バレンス…ヴェラーザの神父。原作では修道僧ロレンス。敵対する両家のいさかいを収めようと、ベルノとマリエットの結婚を取り持つが、それは悲劇につながってしまう。担当する5曲のソロは、音域が広く作られており、歌唱力が要求される。

運命の女王…原作にある叙詞役と大公役を合体させ、ハイソプラノの6曲を歌いながら、ドラマの進行も担当する重要な歌役。バックコーラスの三女神たちを従えて、影の女王としてのイメージで君臨する。

運命の三女神…運命の女王のバックコーラス役だが、M15追放ではパートごとにソロをとって踊るシーンが用意されており、単なるコーラスではない役どころをアピールする。運命の登場シーンにとどまらず、あらゆる曲のコーラスに参加する。その三人姉妹の女神とは、
クロソフィ…人間の運命の糸を引き出す女神。子どもが生まれると、その3日後に訪問して、生命の糸をつむぎ出す。
メゾラーノ…姉のクロソフィがつむいだ生命の糸の長さを決める女神。
アルトポス…姉のメゾラーノが測った長さで、生命の糸を切る女神。

歌の精たち…木や花に住む精霊。多くの曲のバックコーラスを交代で務め、それぞれに名前と個性をもって登場する。

踊りの精たち…霧の中から音楽に乗って降り立つ精霊。ダンスが好きで、音楽が流れると姿を現わす。

天使の子どもたち(小学校低学年)
マリエット…パルミア家の娘、14歳。原作ではジュリエット。両親に内緒で家を抜け出して、ベルノと結婚式を挙げるなど、一途に突き進む自立心の強い女性。ベルノと同じく歌・ダンスシーンが多い。

オルブラス…パルミア家の当主でマリエットの父親。M02「両家の争い」など、ソロが5曲あり、ドラマの進行を担う、大人の落ち着いたセリフも要求される役。

ラベンナ…パルミア家の当主・オルブラスの妻。M05でマリエットに縁談を告げるソロをはじめ、嘆きの詠唱など4曲を歌う。セリフ・演技も要求される役。

ピトリーナ…パルミア家の乳母。ベルノと結婚式を挙げるマリエットに協力するが、ベルノが追放になると、マリエットにレモーナ卿への嫁入りを説得するなど、マリエットの幸せを願いながら現実的に行動する。2曲のソロを歌いながらコミカルな立ち回りを演じる、重要なわき役。

フェラーダ…マリエットの従兄弟。原作ではティボルト。カレンツァ家に対して争いを挑む先鋒役で、血気にはやる若者。パルミア家に伝わる「復讐の剣」を持ち出して、カレンツァ家の若者たちに決闘を挑み、レバンテを刺すが、自らもベルノに倒される。決闘のソロや動きの速いダンスのリード役を担当する。

ガンビーノ(マリエットの従兄弟)

パルミア家の若者たち

レモーナ卿…ヴェラーザ名門の貴族。原作ではパリス伯爵。マリエットの両親は、嫁ぎ先としてレモーナ卿と話をつける。レモーナ卿は、家柄だけでなく学問、武芸ともに信望される、正統派の好青年役で、マリエットへの思いを歌うソロなど、3曲を担当する。

リオーナ…ベルノが恋する年上の女性。原作ではロザライン。リオーナには思いを寄せる別の男性がおり、ベルノには興味がない。ベルノとすれ違いの思いを歌うソロ1曲では、軽快なソロダンスを踊る。

マジョーレ…トラスタの町で薬屋を営む老婆。ベルノに毒薬を売る。独特のキャラクターを出しながら、人生の悲哀を語る軽快なソロ1曲を持つ。老婆に見えるが、死神ダンサーズとともにスピーディなダンスも踊りまくる、かなりのクセ者的なわき役。

市民たち、子どもたち 多数
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