組織コーディネイトのまとめ

2003年10月4日
組織コーディネイターグループ

私たち組織コーディネイターの仕事も、記念文集の制作と10月4日の「おつかれさま会」をもって、終了することとなりました。
私たちの存在や、仕事の中味については、知る人ぞ知るといった所があると思いましたので、今後、このような事業をするにあたっての参考にと、ここにまとめさせていただきました。

◆あびこ市民ミュージカルの組織コーディネイト(調整と調和)の観点
1.学校週5日制事業として 地域における子どもの文化を豊かにする機会とする。
2.大人と子どもが共に感動を分かち合い、育ち合える、世代間交流の場とする。
3.まちづくりにつながる、市民のコミュニケーションやネットワークを豊かにする。


コーディネイターの仕事

1.発案からキャスト募集にむけての準備段階でのコーディネイト
(1) 全体の組織案の提案
(2) ワークショップの運営や雰囲気作り
(3) オーディションやプレビュー、顔合わせ会の雰囲気作りやコーディネイト

2.250人のスタッフとキャストをまとめていくこと
(1) グループ単位での把握と、動きをつくる
・ グループ長制度を考案して、グループ長会議の召集
・ グループ担当実行委員の、フォロー
・ グループごとの自主練習や交流会の推進とサポート
(2) 情報の伝達
・ ミュージカル新聞の発行
・ 稽古場の情報黒板の管理
・ ホームページ(HP)の活用
・ 保護者会の開催
(3) 日程調整と稽古スケジュール計画作りと調整
(4) 目標作り
(5) 名札作り
(6) 稽古や参加のし方等のルール作り
(7) 人間関係の調整
(8) キャスト・スタッフの参加状況の把握と調整

3.参加者に、より楽しく自主的に、有意義にかかわってもらうための企画とサポート
(1) イベント作り
・ 交流会や会議の設定・演出
(スタッフ交流会・保護者会・グループ長会・打ち上げ・おつかれさま会他)
・ キャンプ
・ PR出演 (エンジョイ手賀沼・元気フェスタ・大正琴コンサート・根戸小お話し会)
・ モビール作り (白鳥28羽 かもめ2羽 カラス3羽)
・ 衣装あわせ会
(2) 保護者への働きかけ
・ 当日ボランティアの依頼 (メイク・幼児のお世話人)
・ 会場の準備や片付けへの協力呼びかけ・雪つくりの協力要請
(3) グループ単位で活動するためのサポートと、全グループの把握と調整
(4) メッセージカードの作成準備

4.子ども達へのサポート
(1) 幼児 健康や稽古日程上の配慮
(2) 小学生 仲間作り、健康・行き帰りの安全上の配慮
(3) 中高校生 出欠状況やモチベーションアップについての配慮
(4) 年下の子ども達へのリーダーとしての役割の要請
(5) ルールやマナーについての語り合い

5.今後に向けてのコーディネイト
(1) 情報交流 人的交流
・ 文集作り
・ HPの継続
・ それぞれの団体イベント等へのお誘い
(2) サポート体制

6.その他
(1) 技術スタッフの昼食手配、キャスト・演奏部の飲み物の手配
(2) 台本印刷と製本
(3) 衣装制作・配布のサポートとメイク用品の準備
(4) スタッフ・キャストのアンケート作成と集計
(5) 事業評価とまとめ
(6) 最終的な参加者の内訳と人数把握

以上のことを文化課や事務局・実行委員会との協力のもとにおこなってきました。

楽団を加えた公演本番の運営は、300人以上という大集団であり、数々の問題を抱えながらも、予想以上にうまく進むことができたと思います。
私たちは、日頃から、市内での子どものための活動を続けてきており、それぞれの、団体のめざす子ども観や活動の目標と、この事業の観点を常に考えながら関わってきました。単に、質の高いミュージカルをつくるだけではなく、参加した人たちの1人ひとりがこの我孫子を愛し子どもたちを愛し、たくさんの温かい出会いと、感動を体験していただくことを願いとしてきました。それも、終演後の感動の渦が、私達の目標としたことが達成できたことを何よりも語っていたと思います。
このように素晴らしい結果が生まれたのも、スタッフの方々の情熱やキャストの皆さんのご協力、良いものを創ろう!仲間を大切にしていこう!という熱い思いと、我孫子市文化課のフレキシブルで献身的な仕事ぶりに支えられたからこそと思います。この場をお借りして心よりお礼を申しあげます。
これからも、様々な場面でご一緒できることを願っています。

組織コーディネイター   新保美恵子  大木美鈴 (NPOあびこ子ども劇場)
野田順子 (我孫子市子ども会育成会連絡協議会)
栗原祐子 (あびこ子どもの文化連絡会)

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